太田工科専門学校

学校評価に係わる資料

1 自己点検

本校は、実践的な職業教育にかかる活動等を評価し、改善・支援等を継続的に実施する。学生が、質の高い職業教育を享受できるよう学校運営の改善と、専修学校教育の発展を目指す。

実践的な職業教育を行う教育機関として、関係業界等のニーズを踏まえているか、どのような理念・目的・目指す人材像等を掲げ取り組んでいるか、学校が関係業界等へ適切な説明責任を果たしているか等、相互の課題やニーズ等を共有し、実質的な連携強化を図りながら、人材養成を目指す。

2 評価

(1)評価内容

実施する具体的な評価は、下記3項である。

自己評価

本校教職員が、学校の理念・目標に照らし、自らの教育活動、その他の学校運営の状況について行う。

学校関係者評価

学生・卒業生、専修学校団体、地域住民などを選任し、構成された評価委員会等が、自己評価の結果について評価を行う。

第三者評価

学校運営に関する外部の専門家を中心とし、学校から独立した第三者が、自己評価や学校関係者評価の実施状況も踏まえ、教育活動その他の学校運営の状況について専門的・客観的視点から評価を行う。

(2)委員会の構成(案)

学校関係者評価委員会

在校生、卒業生、群馬大学理工学部長、太田市立太田高校長、太田機械金属工業協同組合長、地元区長、国際産業技術専門学校長、太田市行政センター長

第三者評価委員会

太田市長、太田商工会議所会頭、上毛新聞社東毛総局長、後援会会長、太田市国際交流協会他

(3)評価方法

評価はA,B,CおよびDとする。評価基準は、A(達成している)、B(ほぼ達成している)、C(継続して努力する)、D(不十分/必要だとの認識が不足)とする。

3 評価項目

点検項目は下記の10項目である。各点検項目の具体的な指標を記載する。

点検項目1:教育理念(目的、育成する人物像、職業教育の特色、将来構想)

  指標
目的等は明確になっているか
人物育成像は定められているか
学校における職業教育の特色は明確か
社会のニーズを踏まえた学校の将来構想は定められているか
学校の理念、目的、育成人材像、特色、将来構想などが、学生、保護者に周知されているか
学科の教育目標、育成人材像は学科等に対応する産業界のニーズに向けて方向付けられているか
補足課題等

(1)自動車産業にかかわる科学および工業技術を学習し、地域産業の役立つスーパー技能技術者の育成。

(2)「スーパー技能技術者の育成」、特に、工業分野、強いては自動車製造業および自動車関連産業で活躍する人材の育成を目指している。自動車産業はすそ野が広く、多種多様の製造業などが相互に連携して構成されている。

(3)地域産業との交流、施設、工場見学、外部講師による授業。工業技術に係わる資格の取得。学生一人一人の特性にあわせて卒業研究を行い、学生資質の深化。職業教育に必須の実験・実習・演習を重視し、講義との割合は、ほぼ1:1とする。地域の企業および団体から構成した学校後援会を設置。これからの産業界に不可欠の授業科目、カリキュラム等は何かヒアリングし授業に反映する。

(4)本校の卒業生は、自動車産業および自動車関連産業に従事することを目指している。この分野は、技術の進歩が著しく、エンジン車から電気自動車に変わりつつある。また、情報通信技術の進歩によって、自動運転技術が進歩し、自動運転化が進んでいる。自動車産業は、技術変化の激しい分野である。これらにかかわる先端的な授業を重視すると、基礎教育が軽視される恐れがある。本校では、これらの点をバランスよく教育を実施する。このような点が実施されているか。

点検項目2:学校運営

  指標
目的等に沿った運営方針が策定されているか
事業計画に沿った運営方針が策定されているか
運営組織や意思決定機能は、規則等において明確化されているか
人事、給与に関する制度は整備されているか
教務・財務等の組織整備など意識決定システムは整備されているか
情報システム化等による業務の効率化が図られているか
補足課題等  

点検項目3:教育活動

  指標
教育理念等に沿った教育課程の編成、実施方法などが策定されているか
教育理念、育成人材像や業界ニーズを踏まえた学科の教育到達レベルや学習時間の確保は明確にされているか
学科等のカリキュラムは体系的に編成されているか
キャリア教育、実践的な職業教育の視点にたったカリキュラムや教育方法の工夫、開発等が実施されているか
関連分野の企業、関連施設等や業界団体等との連携により、カリキュラムの作成、見直し等が行われているか
関連分野における実践的な職業教育が体系的に位置づけられているか
授業評価の実施、評価体制はあるか
職業教育に対する外部関係者からの評価を取り入れているか
成績評価、単位認定、進級、卒業判定の基準は明確になっているか
10 資格取得等に対する指導体制、カリキュラムの中での体系的な位置づけはあるか
11 人材育成目標の達成に向け授業を行うことができる要件を備えた教員を確保しているか
12 関連分野における企業等との連携において優れた教員を確保するマネジメントが行われているか
13 関連分野における先端的な知識、技能等を習得のための研修や指導力育成など資質向上のための取り組みが行われているか
14 職員の能力開発のための研修が行われているか
15 実践的なプレゼンテーション教育がおこなわれているか
補足課題等

(3)学生アンケートなどを実施する。その結果を教員相互で精査し、問題点は改善し、見直し、学生の理解度、社会ニーズなども組み入れたカリキュラムを編成し実施する。先端的な知識・技能等を修得するための研修会を定期的に開催する。

(4)工業製品の先端的な製造現場を見学し、授業に反映する。

(5)卒業生が就職した企業を訪問し、学校に対する要望を聴取し、カリキュラム等に反映する。この活動を継続的に実施することで、地域との連携が強化され、職業教育が充実される。何が問題か、どこを改善・改良するか、どのカリキュラムに変更するか、企業との相互協議をこまめに実施し、「卒業後の就職先企業と連携してのカリキュラム」は、評価する。

(13)科学および工業技術の展開を専門教育に反映させるべく、外部講師による研修会を開催する。また、学校外での研修会にも参加し、先端的な知識・技能の習得を行う。

(14)教員の資質を進化するとともに、さらに深化するべく教材研究を実施する。それに要する研究費は、競争的研究募集に応募し、それを基盤に実施し教育に反映する。

(15)学生は人の前で話すなどの機会を数多く、学生の実践的なプレゼンテーション力を高める教育を推進する。通常の授業の中ではもちろん、授業前の朝礼時に1分間スピーチを行い学生の発表能力を高める。

点検項目4:学修成果

  指標
就職率の向上が図られているか
各種資格・検定等の合格率の向上が図られているか
退学率の低減が図られているか
卒業生・在校生の社会的な活躍及び評価を把握しているか
卒業後のキャリア形成への効果を把握し、学校の教育活動の改善に活用されているか
補足課題等  

点検項目5:学生支援

  指標
進路・就職に関する支援体制は整備されているか
学生相談に関する体制は整備されているか
学生の経済的側面に対する支援体制は整備されているか
学生の生活環境への支援は行われているか
保護者と適切に連携しているか
卒業生への支援体制はあるか
学生の健康管理を担う組織体制はあるか
社会人のニーズを踏まえた教育環境が整備されているか
高校、専門学校との連携によるキャリア教育、職業教育の取り組みが行われているか
補足課題等 (1)卒業後の就職指導および斡旋は、太田工科専門学校後援会および進路支援室を設置し実施する。後援会は、太田地域の自治体、商工会議所、企業組合、企業から構成され、学生の就職を円滑に進めるためのシステムである。太田地域の製造業では人材が不足し、地域の重要課題となっている。後援会と学校との連携を密にし、学生―企業―学校の三者が、ウインになるよう実施する。これらの支援体制の仕組み、活動内容について評価する。

点検項目6:教育環境

  指標
施設・設備は、教育上の必要性に十分対応できるよう整備しているか。
学内外の実習施設、インターンシップの場等について十分な教育体制を整備しているか
防災に対する体制は整備しているか。
補足課題等  

点検項目7:学生の受け入れ募集

  指標
学生募集活動は適正に行われているか
学生募集活動において、資格取得・就職状況等の情報は、正確に伝えられているか。
学生納付金は妥当なものになっているか
補足課題等  

点検項目8:財務

  指標
中・長期的に学校の財務基盤は安定しているか
予算・収支計画は有効かつ妥当なものになっているか
会計監査が適正に行われているか
財務情報公開の体制整備はできているか
補足課題等  

点検項目9:法令等の遵守

  指標
法令、専修学校設置基準等などの遵守と適正な運営がなされているか
個人情報に関し、その保護のための対策が執られているか
自己評価の実施と問題点の改善に努めているか
財務情報公開の体制整備はできているか
自己評価結果を公開しているか
補足課題等  

点検項目10:社会貢献 地域貢献

  指標
学校の教育資源や施設を活用した社会貢献・地域貢献を行っているか
学生のボランテイア活動を奨励・支援しているか
地域に対する公開講座、教育訓練の受託等を積極的に実施しているか
補足課題等  

4 学生による授業評価

学生による授業評価アンケートを実施し、授業の改善に役立てる。評価は、毎年2回、学期末に実施し、委員会の議を経て公開する。

アンケートの内容は、さらなる検討を加える予定です。一例として提示しました。

アンケート項目(案)

1 あなたは、この授業にどのくらい出席しましたか。

A 100%
B 90%以上
C 80%以上
D 70%以上
E 70%未満

2 あなたは、この授業に積極的に取り組みましたか。

A いつも積極的だった
B かなり積極的だった
C どちらともいえない
D あまり積極的でなかった
E いつも積極的でなかった

3 先生の話し方(言葉、速さ、声の調子など)は、適切でわかりやすかったですか。

A とてもそう思う
B どちらかといえばそう思う
C どちらともいえない
D あまりそう思わない
E そうは思わない

4 先生は、学生が質問や意見を述べられるようにしましたか

A とてもそう思う
B どちらかといえばそう思う
C どちらともいえない
D あまりそう思わない
E そうは思わない

5 先生は、学生の理解度を確認しながら、授業を行いましたか。

A とてもそう思う
B どちらかといえばそう思う
C どちらともいえない
D あまりそう思わない
E そうは思わない

6 授業の内容は、興味や関心がもてるものでしたか。

A とてもそう思う
B どちらかといえばそう思う
C どちらともいえない
D あまりそう思わない
E そうは思わない

7 先生は、熱意をもって授業に取り組んでいましたか。

A とてもそう思う
B どちらかといえばそう思う
C どちらともいえない
D あまりそう思わない
E そうは思わない

8 あなたは、この授業にどの程度満足していますか。

A 満足している
B どちらかといえば満足している
C どちらともいえない
D あまり満足していない
E 満足していない

9 8で答えた内容について、その理由を書いてください。

 

10 この授業に対して、希望があったら書いてください。

 

(2022年11月26日 小島)